五十肩の診断について

五十肩は医学的用語で「肩周辺関節炎」と呼ばれることが多くあります。
五十肩には似たような症状の病気がたくさんあり、それらをまとめて「肩周辺関節炎」と呼んでいます。
ただし、五十肩は痛みと運動制限を併発するため、本当に五十肩かどうか判明するまでは「肩周辺関節炎」と呼び、五十肩と判明して初めて「五十肩」という病名が付きます。
五十肩に似た症状の病気

■肩峰下滑液包炎
肩峰下滑液包(けんぽうかかつえきほう)が炎症を起こす病気。
運動制限は無いため、五十肩の前段階。
■腱板炎
腱板が炎症を起こす病気。
運動制限は無いため、五十肩の前段階。
■腱板断裂
腱板が切れてしまった症状。
重いものを持ち上げたときなどに起こる。
激しい痛みがあり、腕が上がらない。
■肩峰下インピンジメント症候群
腕を上げると腱板が肩峰にぶつかる症状。
炎症が起きたり、腱板が断裂することもある。
■上腕二頭筋長頭腱炎
上腕二頭筋の長頭腱が炎症を起こす病気。
運動制限は無いため、五十肩の前段階。
■石灰化腱炎
血液中のカルシウムが石灰化して腱炎に沈着し、炎症を起こす病気。
激しい痛みを伴う。
エックス線検査で調べることができる。
■肩変形性関節症
肩関節の軟骨がすり減って炎症を起こす病気。
■肩鎖関節変形性関節症
肩鎖関節が変形し、炎症を起こす病気。
ゴルフをする人に多い傾向がある。
■肩関節炎
細菌が原因で肩関節に炎症が起こる病気。
■関節リウマチ
自己免疫が肩関節に侵入し、変形と炎症が起こる病気。
■肩手症候群
血行異常が原因で肩と手が腫れて痛む病気。
■頚部脊椎症
頚部脊椎が変形し、神経が刺激され痛みを感じる病気。
■肺の腫瘍
肺の腫瘍が原因で肩が痛む場合があります。
■心筋梗塞
心筋梗塞が原因で肩が痛む場合があります。